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畳をリフォームする前に知っておくべき知識
こんにちは、駒商(コマショウ)のゆるキャラ、コマガッテンだガッテン。
畳って最近少なくなってきていて、ないお家も多くなっています。
「畳を全部洋間にしてほしい」というご依頼も多く、社長が今手がけるリフォームも実際に畳の部屋を全部なくしました。
ですが、実は畳は吸放湿性に優れているので、高温多湿な日本にぴったりなんです。
昔は畳にお布団を敷いて寝ていましたよね。寝ている間にかいた汗を畳が吸って調整してくれていたんですよ。
フローリングにお布団を敷いたことがある人は実感されていると思いますが、お子さんや男の人が寝たあとに、お布団をめくるとフローリングが湿気で濡れることがあります。天然木は別ですが、基本的にフローリングは湿気を吸ってくれません。
さて、畳といえばい草が一般的です。
い草にもいろいろ種類があります。熊本産い草が国産では一番メジャーです。
中国産と国産、どこが違うと思いますか?
実は強度が違います。
量産型の中国産は、お安く提供するように作られているので、高温で強く乾燥させます。
国産は低温で長い時間をかけて乾燥させています。
もう一つの違いは、日焼けの仕方。
畳って最初は緑で良い香りがしますが、だんだん黄色っぽくなってきますよね。
均一にきれいに黄色っぽくなるのが国産で、ちょっとまだらに縞模様のように日焼けしていくのが中国産です。
さらに、香りが違います。
なぜ違うのかと言うと、中国産はコンテナに乗せて日本に入ってくるときに、抗菌処理されるので、どうしても薬品の香りがちょっと残ってしまうんです。
中国産と国産では、お値段にだいぶ差がありますが、だいたいが日本の指導の下で量産されているので、品質もそんなに悪いわけではありまテン。
お子さんがまだ小さくお部屋でおもちゃの車に乗って遊んだり、荷物の移動が多かったり、いろいろ傷むだろうなと思われるお家は中国産でも十分だと思います。
冒頭で、畳をなくすリフォームが増えているとお伝えしましたが、「畳は残しておくけど、琉球畳にしてほしい」といったご依頼もあります。
琉球畳ってどういう畳か皆さんご存知ですか?
畳一畳ってだいたい1m80cm×90cmの長方形ですよね。
それを半分にしたような、正方形の形をした畳が琉球畳です。
この琉球畳、素材がい草であれば、正しくは「琉球風畳」と言います。
琉球畳は「七島蘭」でできています。い草の断面が丸いのに対し、七島蘭は三角の形をしています。それを編んでいるので、通気性が良いんです。肌触りはしっとりしています。
琉球畳は本来、七島蘭を使ったものを言います。手間をかけている貴重なものなので、お値段もお高めです。
また、「畳の新調のタイミングがわからない」という声も聞きます。
畳が波打ったり、ござが浮いていたり。それらは畳の床が沈んでいる合図なので、畳床ごと替えることをおすすめします。
では、機能性畳を2つご紹介していきましょう!
セキスイから発売されている畳、「MIGUSA」。
樹脂と環境にやさしい天然無機材料をベースにした畳です。
い草の風合いや肌触りはそのまま。
特徴は、優れた耐久性、吸湿性です。また水拭きもでき、彩りも豊富で、ダニ・カビに強いのもうれしいポイント。安心の日本製です。
DAIKENから発売されているのが「DAIKEN和紙畳」。
カビ・ダニの発生を抑える効果に加え、い草の表に比べて3倍の耐久性があります。また汚れに強く、水拭きができるのでお手入れが簡単!カラーが豊富で肌触りも良いですよ。
今風畳はい草だけではありまテン。琉球畳はもちろん、い草で琉球風にしてもいいですし、オシャレな畳や衛生面でも優れている畳がいろいろあります。
この機会に畳のお部屋もいかがですか?