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町の大工と語るこれからの職人の世界(その2)――必殺職人さんシリーズ!!

2020.3.19
公式ブログ

こんにちは、駒商(コマショウ)のゆるキャラ、コマガッテンだガッテン。

駒走社長と天の声がお届けする、駒商YouTube「コマショウTV」。
今回は、リフォームの主役となる職人さんたちを紹介していく「必殺職人さんシリーズ!!」から、大工さんをピックアップします!

登場してくれたのは、職人歴27年のベテラン大工、天野大工さん。
ここからは駒走と天野さん、さらに駒商の新米大工・田中くんとのインタビュー形式でお届けします。

駒走:天野さんが大工さんになったのは何歳の時ですか?

天野:高校卒業してからですから、18歳の時ですね。

駒走:他の会社に就職せずに、はじめからずっと大工さん?

天野:そうです。

駒走:大工になるきっかけって、何だったんですか?

天野:親が大工をやっていたので。

駒走:うちの現場で大工仕事に入ってくれる人はそういう人が多いです。やっぱりそういうパターンが多いですか?

天野:今、たいがいそうじゃないですか。若い人でなろうと思う人が……

駒走:うちの田中くんとかめずらしいタイプですよね。ちなみにお父さんも現役ですか?

天野:現役です。77、8歳くらいじゃないかと。

駒走:どれくらいの期間を経て一人前になるようになったんですか?

天野:10年はかかるんじゃないかな、と。

駒走:10年がひとつの区切りなのかもしれないですね。

天野:僕の場合、最初ちょっとやる気がなかったので(笑)

駒走:誰かも同じこと言っていました(笑)。ではなぜそもそも大工になったんですか?

天野:何がしたいっていうのがなかったんですよね。

駒走:そこからどういうきっかけでお父さんと仕事をやることになったんですか?

天野:……なんとなくですね。

駒走:はじめの何年間かはなんとなく?

天野:そうです。だから頭に入ってこなかったんでしょうね。

駒走:何年ぐらい経って大工の仕事が面白くなってきたんですか?

天野:何年かはわからないですけど、徐々に、ですね。最初は新築ばかりやっていたんですよ。

天野:10年ほど新築ばかり。新築どうでした?リフォームとどちらが面白いとかあります?

天野:個人的にはリフォームが好きです。

駒走:その心は。

天野:高いところがイヤだから(苦笑)

駒走:なるほど!地に足をつけて仕事をしたい、と(笑)。リフォームのほうが難しいですか?

天野:そうですね。開けてみないと分からないところがあるので。

駒走:だいたい予測はつくけれど、やっぱり分からないところありますもんね。

駒走:本題に入りますけど、天野さんが仕事を始めた当時、工務店が大工を抱えてという時代じゃないですか。次の世代の大工さんって入ってきました?

天野:入ってきていないです。きても途中で辞めていきました。

駒走:今現在も大工さんのなり手って減ってきていますか?

天野:減っていますね。新築はまだ若い世代がいますが、やっぱり2代目が多いですよね。

駒走:うちの田中くんみたいなパターンは少ない。

天野:少ないですよ!よく「やる!」って言ったなぁと思う。

田中:(笑)

駒走:大工って花形やから。大工は一回やってみたいってあると思うんですよ。

田中:そうですね。

駒走:大工さんが減っていっているという現状の中で、僕はなぜなり手が減っているのかを考えているのですが、天野さんはどう思います?

天野:やっぱり一人前になるのに年数がかかるということ。

駒走:建築業界の社会的地位が低くなっていると感じていて、「どうやったら大工さんのなり手が増えていくか」ということをこの前も木村さんとの回で話したんですけど、職人さんのブランディングをしていかないといけないな、と。

天野さんや木村さんが持っている技術って次世代に継承していくべきだと思うんですよ。

継承するためにはブランディング。
ブランディングするためには、我々、僕も含めて建築関係者がワンランク上がっていかなければならない。

そういう仲間が増えたら面白くないですか?そういうのをカタチとして作りたいなと思っているんですよ。
そのためには我々の底上げが必要。

やっぱりプライドを持って仕事をやることが、次の世代を育てる秘訣かなと思いますね。