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町の大工と語るこれからの職人の世界――必殺職人さんシリーズ!!

2020.2.18
公式ブログ

こんにちは、駒商(コマショウ)のゆるキャラ、コマガッテンだガッテン。

駒走社長と天の声がお届けする、駒商YouTube「コマショウTV」。
今回は、リフォームの主役となる職人さんたちを紹介していく「必殺職人さんシリーズ!!」から、大工さんをピックアップします!

登場してくれたのは、7年ほどのお付き合いがある木村工務店代表の木村慎さん。
ここからは駒走と木村さんのインタビュー形式でお届けします。

駒走:職人さんにいつも聞いているのですが、木村さんはどういう経緯で大工になったんですか?

木村:僕自身は親が大工をやっていたからですね。僕らの年代は親がやっていたから、というのが多いですよね。

駒走:お父さんについて大工を始めたんですね。何歳くらいのことですか?

木村:はじめたのは18歳、本腰を入れだしたのは23歳です。

駒走:そうすると……もう30年近いキャリアになるんですね。30年やっている中で、自分が一人前になったと実感したのはいつぐらいですか?

木村:だいたい10年かかると言われましたが、やる気が出たら5年ですね。

駒走:最近は職人さんも減ってきているじゃないですか。実際、木村さんの周りはどうですか?木村さんと同年代の人が多いですか?

木村:同年代がほとんど。下の世代、30代以下の職人がいないです。5~10年の修業期間が耐えられないんでしょうね。
今の時代、即戦力が求められるので、それも職人さんが育たない要因のひとつかなと思っています。

駒走:リフォームの職人さんは新築経験を経てくる人が多いですよね。

木村:基本は新築ですが、今は新築もプレカットが増えているので知識がいらなくなってきているんです。ノミや鉋(カンナ)の必要性がなくなってきましたし、それらを使う機会がないので、覚える機会もないです。

駒走:プレカットって、事前に寸法通り木材が切られており、現場ではくみ上げていく作業が中心ですよね。

木村:昔は大工が自ら刻んでいましたが、今は加工するスキルもいらなくなってきています。でも、それだとリフォームの時に困るんですよね。僕たちの若い頃は墨付けや刻みも経験できました。例えば、僕らの年代の大工には、和室をどう作るかのレシピ(知識)もあるんです。

駒走:和室って床柱や床の間の作り方などいろいろありますもんね。そういう技術はほぼアドリブですよね。

駒走:若い大工さんをどうやったら育てられるんでしょうね。職人さんの単価を上げていくことでしょうか。

木村:僕らの時代、最初は誰も教えてくれなかったかな。次何したらいいですかと聞いても「これと一緒にせえ」で終わりだったから。


駒走:なぞなぞみたい(笑)。自分で考えて、見て覚える、という時代だったんですよね。

木村:だから、やる気のあるなしが重要になってくる。でも、時代に合わせないとダメなんでしょうね。

天の声:今の若い人にやる気を出させるような方法があればいいんでしょうね。

駒走:大工さんをいかにブランディングできるかどうか、だと思うんですよね。それにはまず単価を上げる。


木村:
一人前になったら大きな報酬がもらえるという夢があれば多少変わってくるかもしれないですね。


駒走:
今活躍している大工さんをいかにブランディングして、「その人みたいになりたい」という人を増やすことを、僕らがやっていかなければいけないですね。