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駒商を通じて国際社会の役に立ちたい。「駒屋駄菓子店」「駒屋食堂」を手がける駒走社長の伴走者、澤田専務にインタビュー(前編)

2023.8.18
公式ブログ

2022年11月。
「駒屋駄菓子店」と「駒屋食堂」がオープンしました。
オープン前、時をさかのぼれば入社時から駒走社長に伴走している専務の澤田さん。

どんな思いでこれまで一緒に走ってきたのか、こども食堂を通じて何を伝えたいのかをうかがいました。

貧困問題を考えるきっかけになったフェアトレード

――こども食堂に対する駒走社長のどのような想いに共感していますか?

澤田:駒商に入社した1年目からバングラデシュのフェアトレード品を取り扱いました。それらをきっかけに女性の労働環境や国際社会の貧困問題について考えるようになり、いつか駒商を通じて、国際社会に貢献したいという思いが芽生えました。
駒走の幼少期の話や会社に対する想いも折に触れ聞いていて、設立当初から「駄菓子屋をしたい」と言っておりました。漠然とですが、私自身も「駒商にいたら何かできるかもしれない」と思っていたんです。

――まだ駒商の規模が小さかったころからそんな想いを抱いていたのですね。

澤田:まだ2~3人だったころからですね。駒走社長だったら何かできるのでは、と真剣に思っていましたね。「僕がお金をしっかり稼げるようになったら、発展途上の国に学校や病院を建てたい」と夢も語り続けていました。自分一人では大それたことはできませんが、この人となら、この会社でなら「何かできる!」と思いました。
駒商は順風満帆というわけではありません。どん底も味わっている会社ですが、それでも私は「社長ならその夢を絶対叶えるはず!」と思ってずっとやってきました。だからどれだけしんどくてもここまでやってくることができています。

――月日は流れ、ショールームをかまえるまでに成長しました。

澤田:駒商がSDGs事業認定を取得する際、「こども食堂をしたい」という話になりました。日本でも貧困に苦しむ子どもたちがいます。お父さん、お母さんがずっと働きに行っていて、ひとりぼっちでごはんを食べているお子さんがいます。そうした子どもたちの居場所づくりを駒商が担えればと考えました。
とは言え、本当に貧しい思いをしている子どもたちはこども食堂に来にくいもの。そこで駒走が思いついたのが駄菓子屋です。駄菓子屋であれば、友達と一緒でも一人でも来やすいですから。

子どもに「あなたの可能性」を伝えたい

――こども食堂を始めて10ヶ月が経過します。

澤田:最初は知り合いのお子さん5~6人からスタートしましたが、今ではもう100人ほどの規模になりました。流行っている飲食店のように「相席いいですか?」「食事を終えられたらいったん代わっていただけますか?」とお声がけをしています。ごく普通のカレーを提供しているのですが、「駒商のカレーが一番おいしい」と子どもも大人も言ってくれるのがとてもうれしいです。

――手応えのようなものは何か感じられていますか?

澤田:地域への貢献、です。兵庫県宝塚市で、私たち駒商は事業を継続させていただいています。ようやく地域の皆さまに貢献し、地域の皆さまとつながることができてよかったと思っています。

――こども食堂を通じて伝えたい想いはありますか?

澤田:「あなたには可能性がある」ということ。勉強をする、就きたい職業に就く。これらが難しい環境に置かれている子どもがいることもわかっています。
しかし、自分で環境は作っていけるんです。もちろんそれができる強い子ばかりではありませんが、「貧乏だからできない」「貧乏だから夢を叶えられない」と思っているなら、ぜひ駒走を見てほしいです。駒走も信じられないくらい貧乏な環境で育ったけれど、今は社長なんだよ、だからみんなに可能性があるんだよって伝えていきたいですね。