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リフォームで部屋を2つに分ける費用の相場は?間仕切り方法の種類も解説

2024.5.16
リフォームコラム

家族構成の変化やライフスタイルの多様化に伴い、空間の使い方も変わってきています。そこで多くの家庭で検討されるのが、広く使っていた部屋を分ける(間仕切る)リフォームです。

ひとくちに「部屋を分ける」といってもその方法は多岐にわたり、どんなリフォームをしたらいいのか、そもそも工事が必要なのかを判断するのが難しいという声も耳にします。

今回は部屋を分けるリフォームの種類や費用相場、リフォーム時の注意点について詳しく解説します。

部屋を分けるリフォームの前にチェックしたい4つのポイント

部屋を分けるリフォームを検討する際に問題になるのが「どんな工事をすべきか」ということです。以下の4つのポイントを押さえて、どの程度のリフォーム工事が必要なのかを見極めましょう。

一時的に分けたいのか、ずっと分かれた状態にしたいのか

一時的に間仕切りたいだけなのか、完全に仕切って独立した部屋にしたいのかを明確にしましょう。

シーンに応じて仕切りたい場合は、開閉可能な間仕切りを採用するなど、将来的に取り外しができる方法で部屋を分ける必要があります。

一方で、広い部屋を区切って小さな書斎をつくりたい、家族1人に1つの部屋をつくりたいなどの長期的なニーズがある場合は、しっかりとした壁で区切る方法が適しています。

開け閉めできるようにしたいか

たとえば、普段は広いリビングとして利用しながら、平日の日中だけ部屋の一部を仕事スペースに使いたいというニーズもあるでしょう。

ライフスタイルに合わせて柔軟に空間の使い方を変更できるようにするには、開閉式の間仕切り壁や、スライド式のドアなどが適しています。

防音性やプライバシー性はどの程度必要か

部屋を分けたあとに、どの程度の防音性やプライバシー性を確保する必要があるかも意識しましょう。

仕事部屋のように集中できる空間をつくるのであれば、防音性の高い間仕切りを選ぶ必要があります。また、周りからの視線を遮断したい・プライバシーを確保したい場合は、独立した空間になるように間仕切り壁を新設する必要があります。

家族構成やライフスタイルが変化する可能性はあるか

将来的に家族構成やライフスタイルが変化する可能性があるかどうかも部屋を分けるリフォームを検討する際の重要なポイントです。

現在は必要だが、いずれは不要になるのであれば、可動式の間仕切りを取り入れることも検討しましょう。壁は設置するときだけでなく撤去するときにも費用が掛かるためです。

部屋を分けたいからと言って、必ずしもしっかりとした壁を設置しなければならないわけではありません。間仕切りにどこまでの性能を求めるか、将来的に撤去する可能性があるかも考慮して、部屋の分け方を検討しましょう。

部屋を分けるリフォームの種類と費用相場

部屋を分けるリフォームにはさまざまな種類がありますが、なかでも取り入れやすい方法は以下の4つです。

・間仕切り壁を新設する

・間仕切り開閉壁(ウォールドア)で仕切る

・ドアやガラス戸、障子で仕切る

・カーテンやロールスクリーンなどで仕切る

それぞれメリットやデメリットがあり、リフォームにかかる費用も異なります。1つずつ詳しく解説しますので、どのリフォームが自分のライフスタイルや予算に合うかイメージしてみましょう。

間仕切り壁を新設する

部屋を分けるリフォームで最も一般的なのが、室内に間仕切り壁を新設する工事です。完全に独立した空間にしたい場合や、遮音性・プライバシー性をしっかりと確保したい場合に適しています。

工事にかかる費用は、工事対象の部屋があらかじめ2つに分けることを想定して作られているかどうかによっても変動します。

将来、子供が成長したらそれぞれの個室を作りたいなどの理由で、住宅を建てたときに将来的に2部屋に分けることを想定した間取りにしていた場合、リフォーム費用の相場は10万~20万程度です。一方で、1部屋として利用していたスペースを2つに分割する場合は、40万~100万円程度かかることも。新設する壁が大きくなるぶん、リフォーム費用も多くかかるということです。

間仕切り開閉壁(ウォールドア)で仕切る

間仕切り開閉壁というのは、天井から床まで届く引き戸のような設備のこと。メーカーによって「ウォールドア」や「スクリーンウォール」と呼ぶこともあります。

間仕切り開閉壁のメリットは、必要な時だけ間仕切れるという利便性の高さにあります。普段は開けて広いリビングとして使い、プライベートな空間が必要なタイミングだけ閉めて空間を仕切るなど、1つの部屋をフレキシブルに使える点が魅力です。ただし、通常の間仕切り壁と比較すると性能が劣る点は押さえておく必要があります。

間仕切り開閉壁の設置にかかる費用は、40万円〜が相場です。

ドアやガラス戸、障子で仕切る

ドアやガラス戸、障子などで仕切る方法もあります。

間仕切り用として販売されているドアやガラス戸はすきまができにくく、防音性能が高いものもあるため、寝室への利用も可能です。またガラス戸を選べば室内の採光も確保できるので、リビングに取り入れても暗くなることはありません。和モダンな雰囲気を楽しみたいときには、障子やふすまで仕切ってもいいでしょう。

ドアやガラス戸などで室内を仕切る場合、リフォーム費用は30万円~が相場になります。

カーテンやロールスクリーンなどで仕切る

一時的な目隠しに使うのであれば、カーテンやロールスクリーンを取り入れるのも選択肢の1つです。

防音性やプライバシー性はありませんが、空調を部屋の一部のみに効かせたい場合や、着替えのスペースを確保したい場合であれば十分とも言えます。

設置にかかる費用も1カ所あたり1万~3万円程度とリーズナブル。汚れたらすぐに洗濯でき、季節や気分によってデザインを気軽に変えられる点もメリットです。

リフォームして部屋を分ける際に注意したいポイント

リフォームをして部屋を分ける際は、以下の5つのポイントに注意しましょう。

採光は十分にとれるか

光を通さないもので部屋を仕切る場合は、採光を十分にとれるかを確認しましょう。

部屋を仕切ることで、どちらか一方を窓がない状態にしてしまうと、1日を通して日の差さない暗い部屋ができてしまいます。

間仕切りをつくっても十分な採光がとれるか、事前にシミュレーションしておきましょう。

照明の数は足りるか

1つの部屋を2つに分ける場合、照明の数が十分に足りるかも確認しておく必要があります。

間仕切りをつくったことで各部屋の明るさが十分でなくなる場合は、併せて照明の増設も行う必要があります。また、元々1部屋として利用していた場合、照明のスイッチが1カ所しかなく、スイッチを操作すると2つの部屋の照明が同時に付いたり消えたりしてしまうといったケースもあるでしょう。

取り付ける間仕切りの種類によっては、天井の照明を一度撤去しなければならない場合もあります。リフォーム後の明るさやスイッチの場所も意識して検討しましょう。

必要な場所にコンセントはあるか

部屋を分けるリフォームでは、コンセントの数と位置にも注意する必要があります。

さまざまな家電製品を使用する現代人の生活にとって、コンセントは欠かせません。部屋を分けた後の生活動線にコンセントがあるかを必ず確認し、足りない場合は増設も検討しましょう。

収納スペースはあるか

間仕切りを設置して部屋を分けると一つひとつの空間が狭くなるため、部屋を有効に使うために収納スペースを確保しなければなりません。

収納スペースが十分にない場合は、引き出し付きのベッドやソファを設置したり、新たに棚を設置したりすることも検討しましょう。

空調効率が悪くならないか

間仕切りを設置することで、それまで届いていた空調が遮られてしまう可能性があります。

空調が届かないということは、風通しが悪くなっている可能性も。湿気が溜まりカビが発生する原因にもなりかねません。

特に防音性の高い壁やドアで仕切ると風通しが悪くなりやすいため、事前に空調の通り道を確認しておくといいでしょう。

部屋を分けるリフォームをする時の業者の選び方のコツ

部屋を分けるリフォームにはさまざまなパターンがあるため、満足のいくリフォームを実現するには、リフォーム会社選びにもこだわることが大切です。

リフォーム実績豊富なリフォーム会社を選ぶ

ひとくちに住宅リフォームと言っても、外壁工事や水回り工事などさまざまな分野があり、リフォーム会社によって得意とする箇所が異なる場合があります。

そのため、部屋を分けるリフォームの場合も、壁やドアの造作、可動式の間仕切り壁の設置などの実績が豊富なリフォーム会社に依頼すると安心です。

リフォーム会社のホームページを見て事例を確認したり、比較サイトでの口コミを確認したりしたうえで複数のリフォーム会社から見積もりを取るようにしましょう。

安くリフォームしたいなら地元のリフォーム会社に依頼する

最初は部屋を分けるリフォームだけを希望していても、照明やコンセントを追加したり、内装を一新したくなったりと、当初予定していたよりも大幅に費用が膨らんでしまうケースも少なくありません。

極力費用を抑えてリフォームを行いたい場合は、地元のリフォーム会社に依頼するのがおすすめです。大手のリフォーム会社は広告や営業に多くの費用を投じたり、下請けに出したりするため、どうしてもリフォーム費用が高くなりがちです。それに対して地元のリフォーム会社は、大手企業のように多くの経費がかかっていないぶん、価格を抑えて施工してもらえる可能性が高いと言えます。

ただし、リフォーム業者によって施工の品質やサービス、営業担当者の提案力などにばらつきがあるため、必ず複数業者を比較して選ぶことが重要です。

まとめ

部屋を分けるリフォームには、壁を新設する工事以外にも、可動式の壁やドア、ロールカーテンなどを活用したさまざまな間仕切り方法があり、家族構成やライフスタイルに合わせて選択する必要があります。

駒商ではリフォームが初めての方でも安心してご相談いただけるよう、仕入れ価格の公開はもとより、リフォームにかかる費用や工事方法などを正直にご説明する「正直見積もり」を実施しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。