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地域のコミュニティ形成に寄与したい。「駒屋駄菓子店」「駒屋食堂」を手がける駒走社長にインタビュー(後編)

2022.12.15
公式ブログ

2022年11月。
宝塚に「駒屋駄菓子店」「駒屋食堂」をオープンした駒商の駒走社長。
駄菓子店とこども食堂を通して実現したいことやこれからの展望について話をうかがいました。

子どもの可能性は無限大。

―駄菓子店と子ども食堂を通して実現したいことはなんですか?

駒走:2つあります。1つはアイデアを生み出せる人や起業家を育てること。今の時代、会社や組織に属することだけが生きる道ではなくなりました。選択肢を持って属するのと、ただ属するのとではそもそも考え方が違います。自分で物事を考えて自走できるような人を育てたいと思っています。子どもの可能性は無限大ですから。

―もう1つは?

駒走:もう1つは職人さんのブランディング。駒商の主事業であるリフォームを通して「職人さんってすごい!」と思ってもらえるような仕掛けを作っていきたいです。そうすれば職人になりたい子どもが増えるかもしれないし、子どもたちが将来大人になったときに、リフォームする職人さんがいない、なんてことにはならないと思うのです。

―駒商の社員さんや職人さんを巻き込んでいくのですか?

駒走:本当は巻き込んでいきたいですし、実際巻き込まれたいと思ってくれている社員もいます。一方で会社の体制として週休2日制・残業なしを徹底しようとしているので、巻き込めないし巻き込まれにくい状況です。そのギャップをどう埋めていくかはこれからの課題ですね。

―リフォームとはどう絡めていくのですか?

駒走:子どもが「駒屋の●●兄ちゃんにリフォームお願いしようや」と言い出す可能性もあります。そうすると相見積もりがなくなって、完全にファンビジネスになる。ただ、そうなるのはまだ先で、2~3年後かなと考えています。また、地域に根差すことを考えたとき、この宝塚でリフォーム事業を展開してきた駒商を母体に、駄菓子店とこども食堂をやるべきだと思いました。

地域を巻き込み、ゆくゆくはマルシェを開催したい。

―工夫やユニークな取り組みがあれば教えてください。

駒走:レジには立つのですが、「●●円だよ」と計算はしません。子どもたちが自身で計算して出した金額で会計をします。ちゃんと計算する子もいればそうでない子もいると思いますが、それはそれでいい。100円で何を買えるのか、何を買いたいのか、自分で考えることが大事なんです。

―算数をその場でする感じですね。

駒走:あとはエコバッグを持ってきたら10円キャッシュバックなんです。その10円で当たり付きのガムを買うのか、10円を大事に持って帰るのか、それも子どもたちが決めたらいい。正解があるわけではなく、一人ひとりの「らしさ」が見られて面白いですよね。

―「駒屋駄菓子店」ならびに「駒屋食堂」は、これからパワーアップされる予定などございますか?

駒走:もちろんです。目に見えるところではひさしをつけたり傘置きを置いたり。まだまだ足りていないことだらけなので、意見箱を置こうと思っています。物理的な場づくりに関しては、リフォーム屋さんだからこそすぐに取り掛かれる。それは駒商ならではの強みですよね。ゆくゆくはこども食堂の日にはショールームも開放して、駐車場ではフリーマーケットやワークショップを行うようなマルシェをやりたいです。